ばんえい能力検定第1回目アズキ編
ばんえい能力検定1回目
アズキが第13レース能検出走
パドックに現れたアズキ。
生まれて初めて歩くパドック。コムギよりも絶対にチャカチャカと焦ると思っていたのだが、以外にも落ち着いている様子に安心。
コムギと同じように、カメラを構えている姿を見つけると、可愛い顔をして堂々たる表情を見せてくれたアズキ。
「アズ!!頑張るんだよぉ~!!」この時点でコムギの合格は決定していたので、アズキの合格を祈っておりました。
出走走路スタート地点で、準備が始まり馬橇や馬具の装着が始まりました。
アズキのスタート走路は外枠ということもあり、人の声や動きを人一倍気にするアズキにとっては、正直不利なコースだと厩舎関係者は思っておりました。
アズキがゲートに収まり、発走のベルが鳴り響きました。
さぁースタートです!!
アズキに騎乗するのは、若手騎手の渡来心路です。
第一障害はなんなくクリアと通常ならば、言いたいところですが・・・
外側の人や声を、やはり異常に気にしているのか、外へ外へと大きく膨らんで行く様子がみられました。
そのため、若干遅れ気味に第二障害へ。
それでもこの能力検定では、まだまだ問題の一つにもなりません!!
大事なのはゴール通過タイムなのです。
第二障害手前でじっくりと、力を貯め・・・
呼吸を整え!!さぁ~勝負!!
騎手の手が細かく動きます。
バイキ!!ハイッ!!
バイキ!!ハイツ!!
アズキの馬体が少しずつ少しずつ、第二障害を登って行きます!!
少し時間が、かかりすぎるように思えていた私たちにも、この時若干焦りの色は隠せなくなってきました。
第二障害をようやく越え、あとは直線をゴールを目指し重量を曳きながら進むだけです。
障害に時間がかかったため、アズキにも疲れが出始めていました。
それでも一生懸命に橇を曳く姿は勇敢で、コムギが傍にいないと泣いてばかりいるアズキの姿では全くありません。
辛そうでしたが無事にゴールすることができました。
しかし・・・
結果は不合格。
ほんの少しだけのタイムオーバーでした。
正直、馬体がコムギと比較しますと小さいです。
体力的な維持を考慮に入れ、障害は時間がかからないようにクリアしなければならないという課題が騎手に課せられてはおりましたし、厩舎サイドの課題でもありました。
大幅なタイムオーバーではないので、正直悔しさもありましたが、一生懸命頑張ったアズキを労いたいと心から思いました。
次回、第2回目の能力検定に向けて、馬体を少しでも大きくし、スタミナ作りに励むのが私たち厩舎側の課題となりました。
アズキ、また一緒に頑張ろうね。
今日は、本当に良く頑張ったね。偉かったよ
なかじま ゆか