昨年は風邪に始まり風邪に終わった一年でした。
更年期などというお決まりな項目などでは済まされないくらい、身体が異常に疲れた一年でした。
一番の理由は、競馬場と自宅の往復を1カ月に2度以上もしたこと。
競馬場のある帯広市から、自宅のある北見へ片道160キロの距離は正直かなり身体にダメージを受けたのは確かです。
幸いなことに超ハードでも脳みそだけは疲れ知らずのままで、身体は極限まで蝕まれたが精神状態はお陰様で健康のまま2016年を終わらせることができてホッとしています。
さてさて、今年はどんな年になるか今から楽しみにしています。
目標は高々になどと、カッコつけて掲げてみましたが、特に何かをしたいと未だ具体化しているわけでもありませんが、まずは昨年よりもっと馬と触れ合いたいと思っています。
競走馬はどの子も自分の馬じゃないので、預かっている間限定になりますが、もっと一頭一頭の馬たちと思う存分心を通わせたいなぁ~と考えています。
馬はみんな一緒じゃないんですよ。そこの奥さん!!個性に溢れています。
それぞれかなりの個性がありましてね、全て把握するには結構ムズイもんなんですのよ、そこのおっちゃん!!言葉が通じない分、日々観察です。
どれも同じだと思って関わると、痛い目に逢いますわよ。そこの坊ちゃん!!経験者は語るです。
何はともあれ、明けても暮れても徹底的なスキンシップをとらねばなりません。
触って、お世話して、会話して、時に踏まれて、時に蹴られて・・・痛いですけどね。これの繰り返しです。
うちの厩舎って、ひねくれた馬や怯えた馬がよく転厩して来るんですけど、1か月もしたらどの子にも変化が現れます。
先月も他所から一頭転厩してきました。
「コムヒカリ」ちゃん。
栗毛の美人さんです。
3歳の牝馬ですが、馬体重が2歳並みでして、心配した馬主さんからの希望で転厩してきました。
餌の食いが悪いので、まずは獣医を受診し歯を見てもらいましたが、ガギガギ、ギザギザ。
この歯の状態では、口腔内で障害が起き餌も上手に食べられなかったのでは?と思ったわけです。
あとすごく気になったのは、何をするにも異常に頭を上げ、嫌々の反応を過剰にするということです。
きっと何か気にいらない事があったのだと察します。きっと悲しいことがこの子に起こっていたのだと察します。
入厩してきて1週間も過ぎましたが、少しずつ新しい環境にもなれ、スタッフが猫可愛がりする日々の中で、段々とビクビクすることも少なくなってきました。良かった良かった。
めっきりと減っていた馬体重も1週間ほどでプラス20キロ以上も増えてくれました。
今時期、お馬さんの大好物のニンジンは手に入りません。入っても昨年の台風の影響でニンジンは信じられないほど高騰しています。
ばんば馬は一回に食するニンジンの量は皆さんが思っている以上の量を食べます。
とても思いっきり食べさせてあげられるほどの値段ではありません。
でも、自分たちの飯代を削ってでも、この子たちに食べさせてあげなければ、自分たちの気が収まらないのです。
少しでも、身になるニンジンを食べさせてあげたいと、いつも思っています。
これが、今時期の最大の悩みかもしれません。
そんなかんだで、2016年は馬たちにも被害を生じた、とんでもない一年でした。
でも~(#^.^#)
ばん馬が好きだから、いつだって真剣になれる。
ばん馬が大好きだからこの子たちとずっと関わりたい。
2017年、今年はもっとこの子たちと充実した日々を過ごしたいと願っています。